|
タブラの皮が破れたら、シャヒィからジリジリ濁った音がするなど、状態が良くないときは、 新しい皮へ交換が必要です。
タブラの皮の張り替えについて解説していきます。 張り替えにはいくつかの決まりごとがありので、ポイントを押さえておいてください。
タブラの皮が破れてしまった場合は、まず、グッリーを外して革紐を緩めてから、ラウから内側の皮をカッターで切り取っておいてください。
それでは、皮の張替えです。 要領よくできれば1時間くらいで完成する作業です。
|
|
その前に、タブラの皮が破れてしまった場合、そのままで放っておくとボディが変形してしまいます。 革紐はきつく張ってあるので、不均等な負荷がかかってしまうからです。
|
|
まず、グッリーを外して革紐を緩めてから、ラウから内側の皮をカッターで切り取っておいてください。
|
|
それでは、作業の開始です。
まずボトムのリング(ギルリー)のサイズを調整します。 タブラ完成後のギルリーが均等なバランスで張っていないのは、最初に適正なサイズに調整していないことが原因です。 革紐が通るスペースを空けておくのが適正です。
|
|
イメージのようにタブラの皮と、ギルリーをセットして、途中でほどけないように、しっかりと結びます。
|
|
革紐には表裏があります。 事前に確認しておいてください。 平面な方が表、反っている方が裏です。
タブラの皮の革紐が編みこんでいる箇所(マラーイー)と、革紐の平面が接するようにします。 反対に通すと、革紐に過剰な負荷と摩擦がかかり、切れやすくなります。
革紐は約10メートルあるので、通している途中で、革紐を反対に通してしまうミスをやりがちです。 後で気づいてやり直しにならないように、革紐の表裏には気をつけて作業を進めてください。
|
|
革紐は、外側から内側へ通していきます。 ボトムのギルリーへも同様に、外側から内側です。
最初から全て通さないで、穴 5個分進んで、また革紐を手繰り寄せていく要領ですすめていくとスムーズにできます。
革紐を全て通していきましょう。
|
|
|
革紐を外側から内側へ通していきます。 うまく道具を利用すると、スムーズに作業で進みます。
|
|
革紐を全て通し終わったら、革紐のたるみを直すように、少しづつ革紐を張っていきます。 最初から革紐をきつく張らないで、ギルリーのバランスをみながら、3回くらいにわけて張っていくようにします。 その都度、ギルリーが均等に引っ張られているか気をつけて確認してください。
|
|
どちらがギルリーのバランスが悪いのは歴然。 ギルリーのバランスが悪いと、チューニングの微調整の際に合わせづらくなります。 革紐を張っていく際は、ギルリーが均等になっているか確認してください。
一番最初にも説明しましたが、ギルリーを適正サイズに調整しておくことが重要です。
|
|
革紐をきつく張り終わったら、さらに、ハンマーを使いながら、もう一度革紐を張ります。 この頃には、手がビリビリしてます。
張り終わりましたら、 タブラのチューニング編 を確認しながら、ヘッドの皮のバランスをとります。
|
|
続いてグッリーに革紐を引っ掛けていきます。 これによってさらにタブラの皮がひっぱられます。
最初は1本掛けにしてください。
|
|
革紐を通し始めたスタート地点から4本一組になります。 革紐は 32本張ってあるので、グッリー 8個分です。
引っ掛ける革紐を間違えないように、本数を数えながら作業するようにしてください。
|
|
残すはチューニングのみです。 チューニングについては、 タブラのチューニング をご覧ください。
ここまでの作業時間は、約 1時間です。 張り替え作業が不安な方は、当店では 皮の張り替え代行 を承っております。 スピードサービスで、確実によい音に仕上げてお届けします。
タブラのことは、ティーンタールにおまかせ下さい。
|